チラリズム

梅雨が明けるといよいよ夏。

私のプロフィール上は、
夏は嫌いだということになっている。

実際は、暑さを除けばそうでもない。

花火に夏祭り、海や山や川遊び。
風物詩も満載で、非常にいい季節だ。

しかし、年齢を重ねるごとに、
季節に左右される事なく、
ときめいて、感動していたいと
思うようになった。

感動のシステムは、これは心の問題なので、
定義などあろうはずがない。
全ては個々のオリジナルシステムによる
五感から算定される感情に他ならない。


となると、感動は十人十色である。
その中でも、当てはまるであろう
自論の項目がある。

それは『瞬間』である。

花火が良い例だ。



夜空を彩る大輪の花が咲いた時、
見物客は声をあげ、手を叩き
感動する。
だが、例えばこの夜空の花火が
10分間静止したままだと、あなたなら
どんな感情になるだろうか。

わ〜キレイ(^∇^)

やっぱり花火って〜、キレイ…(^^)

⁇(; ̄O ̄)

花火…消えないね!?(・_・;?

(とりあえず見続けて)

首…痛くない( ̄ー ̄)⁇

いい加減、消えないかな( ̄ー ̄)

なんだよ、この花火(♯`∧´)

意味わかんないし、もう帰ろう( *`ω´)


どこに問題があったか。
やはり、花火が消えなかったこと。
しかし、皆感情の裏には、いつまでも
見ていたいという心があった。が、
現実、花火がずっと見えたままだと、
最後には不満に陥り、花火の価値がなくなる。

つまりは、一瞬 だからいいのだ。
まだ見ていたい、けど見れない、
だからこそ、その瞬間を脳に焼き付けようと
する。それが、感動を生み出す。

実に人間の感情とはワガママなもんだ。

もっと身近な言葉で言えば、
チラリズムこそ最高の感動システム
なのかもしれない。

人を感動させ、喜ばせるサービス業の
目的達成の為には、情熱にこの一瞬を
上手く使うと凄い効力を発揮する…
かもしれない。